短歌20首連作 日高屋でラ・餃・チャセットをはじめて食べました
日高屋でラ・餃・チャセットをはじめて食べました
シロソウスキー
理科室のように静かな日高屋でラーメンを待つ気まずいふたり
っていう、短歌を作りダメ出しを食らった。しかも日高屋さんで
「その通りだよな」と思うことばかり言われてお地蔵様になりそう
意識だけメニューに移す。だがしかし優柔不断で決まらないんだ
決断をできないことは昔から。可能性だけ無限に残す
セックスと同じぐらいに恥ずかしい「ラ・餃・チャセット」声にするのは
声にするのは恥ずかしい。けどスッと復唱される「ラ・餃・チャセット」
おずおずとモリモリサービス券を出すわたしをきれいにさばく店員
味玉が半額になる。ならそれをくださいと言う その日の天使
大盛りにできないラ・餃・チャ そのような頑固ささえも愛だと思う
中野区にふたつしかない日高屋はサンモール店・沼袋店
大宮は日高屋ばかりあちこちにあって立ち飲み業態もある
日高屋は関東圏にしかなくて、話題を共有するとき注意
中華屋のなかではわりとオーダーが出るのが遅いほうだ 水飲む
グリーンの模様がすごい。食欲を減退させる皿だと思う
はじめてのラ・餃・チャセット食べてみる もう戻れない知らない頃に
はじめてのラ・餃・チャセット食べおわる 積み重なっていくね 東京
いろいろな意見があれどわたくしはわりとおいしい店だと思う
日高屋の使い方にも男気があふれるような人になりたい
ふたりなら二枚もらえてすばらしい。モリモリサービス券を受け取る