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こんにちはシロソウスキー

いつもと違う店で髪を切れない

いつもと違う店で髪を切れない。

むかしから髪を切るときは地元の駅前の床屋でやってもらっており、他の店で切ってもらうのは浮気するような気がするというのもあるし、仕上がりが不安だというのもあるし、予約もしなきゃいけないし、ほかにも色々あるし、それらが渾然一体となってダルみ成分となって、カラダの中に漬物石を詰められたみたいに、腰がズンと重くなってしまう。

床屋に限らない話ではあるけど、いつもと違うものを選択しなければいけないのは、とてもストレスを感じる。

たとえばシャンプーやらトリートメントみたいな理美容品も、いつもと違うものを選択して、その仕上がりだとか香りだとかが気に入らなかったり、肌との相性がよくなかったら悲しい。

シャンプーやらトリートメントは、なかなか減らない。

肌に合わない場合、アタマが痒くなってたくさんの毛が抜けたりとかするし、とにかくよくない。1回買うと、使い切って買い換えるまで時間がかかるから尚更(体に合わなかったら使用を中止して捨てればいいだけの話なのだけれど、貧乏性のせいで、どうしても我慢して使ってしまう)

そのうちにアタマはどんどんかゆくなり、髪の毛がシャレにならん勢いでスルスル抜けていってしまうのである。

食堂や居酒屋だってそうだ。
注文のルールやら、店員に声をかけるタイミング、会計の方法、そういうものを気にしなければならないのだから、とにかく落ち着かない。

一度行ってしまえば、以降はわりと大丈夫になるのだけど、最初の1回というのはやはり不安が大きいものだ。

特にラーメン屋なんてのは、ルールが難しい。 食券を買うタイミングは並ぶ前か、あとか。レンゲや水はセルフかそうでないか、トッピングについてはどう言えばいいのか。
それに店主が、元相撲取りとかだったりして、怖い人かもしれない。

考えれば考えるほど、落ち着かなくなる。

まるで旅先の、知らない土地の路線バスに乗るみたいなもので、運賃は先払いか後払いか、後ろ乗前降りかどうか、降りるバス停までの所要時間もわからないから、バス停のアナウンスも耳を澄ます必要がある。運賃だってよくわからない。両替が必要かもしれない。信号待ちの間に、運転席横の運賃箱のところまで行って、うまく両替しなければいけない。乗っている最中は片時も落ち着くことができない。助けてくれ! はじめて隣町の日赤病院まで、おばあちゃんのお見舞いに行く小学生か。

これまでは地元に帰省するタイミングで床屋に行って散髪できていたが、ここ最近は帰って床屋に行く機会もなかなか無く、きょうまで来てしまった。 もう前回散髪してから2年近くなってきて、髪は伸び放題で状態も厳しくなってきた。 ストレートパーマも解けて、髪がワッサワッサしてきた。

さすがに髪を切りに行くためだけに地元に帰るなんてこともできず、「最寄り駅名 + 床屋」でgoogle検索する。

美容室より床屋が断然いい。理由は顔剃りがあるから。

「男専門! オシャレな男のサロン」というような床屋が見つかったが、あまりにも「男専門!」を全面に押し出しすぎており、わたしはわたしは女子中学生のような髪型にしたいので、不安をおぼえる。

野球部やサッカー部の男の髪しか切っておらず、ソフトモヒカンしかできないのではないか。

ソフトモヒカンまでではなくとも、サンダー・ホーク(SUPERストリートファイターII)のような髪型にされてしまうのではないか。わたしはアパッチ族ではない。スカルピングもできない。頭蓋骨を使った首飾りもしたことがない。女子中学生のような髪型になれば満足なのに、そうはいかないのか。

そもそも現在だって、28歳のときに行った美容院でやたら短くされてしまって、それがやっと回復したような状況なんだ。あのときは毎日毎日自分の髪を鏡で見てため息ばかりついていた。あんな悩みはもうイヤだ。イヤだ!

人生にはつまづきポイントが多すぎるから、それも軽いと思っていたら、意外と重いつまづきだったりするから、「青豆の温サラダ」にするか「真いかのパプリカソース」にするかで10分ぐらい考え込んでしまう。

それに200円のデカンタワインをつけると、合計400円ぐらいで酒とツマミが座りながらにして飲食できるのだから、サイゼリヤは本当にすごいですね。

サイゼリヤは最高!